キャンプのバーベキューで大切な事は、素早く火をおこすことです。
どんなにうまい肉も、良い火がなければ美味しく焼けません。
火おこしの「真の実力者」、牛乳パックを利用したテクニックや、火をおこすのに便利な各種道具をご案内します
バーベキューで必要な火おこしのテクニック
素早い、火おこしのテクニックと道具をご紹介します。
■火おこしテクニック
素早く火をおこす方法は、主に4つあります。
・着火剤を利用
液体のデメリットは、目標の場所へかけても流れ落ちて、無駄が出る事です。特にお薦めなのは、鍋セットで使う固形燃料です。
固形燃料は、炭と炭の間に空気がうまく循環するように置くと、素早く、安定した火を起こす事ができます。
ウェハース状の着火剤のメリットは安価な事です。デメリットは火の付きが、固形燃料や液体に比べて悪い事です。
値段、メリット、デメリットを考慮してご利用下さい。尚、固形燃料は、シーズンによっては量販店で販売していない場合があり、その場合は、専門店や通販で購入できます。
・ガスバーナーを利用
・新聞紙や牛乳パックを利用
牛乳パックは「真の実力者」。天然パルプ(針葉樹)とポリエステルが牛乳パックの素材です。針葉樹は揮発性の油をたっぷり含んでおり、燃え易い木材です。ポリエステルも燃やしても、ほとんど無害で、安心です。そのまま火をつけても時間がかかります。牛乳パックでの火おこしにはコツがあります。
- 牛乳パックは良く乾かしておく。
- 2cmから3cm程度の短冊に、牛乳パックを切って丸める。
- 切った牛乳パックを空気が入るように重ねる。
これで、格段に火の回りは良くなります。
・火おこし機を利用
- 火おこし機の中に炭を立てて並べる
- 着火剤をグリルに井桁にセット
- 点火した着火剤の上に、火おこし機を被せる
- 炭に火が燃え移るまで数分
以上で簡単に着火できます。
火おこし機の価格は1000円~と安価で、家庭に1台あると便利です。
■バーベキューの必需品と便利グッズ
バーベキューを楽しむ為の必需品と便利グッズをご案内します。専門店や通販で購入可能ですが、全てを購入しなくても、キャンプ場によってはレンタルもありますので、ご活用下さい。
・必需品
- バーベキュー用グリル・コンロ
- 燃料が炭のものとカートリッジ型ガスのものもあります。
- 鉄板/網
- 肉を焼いたり、「焼きそば」を作ったりするのに必要です。
- トング
- 食材によって使い分けましょう。故に数本(肉用、魚用、野菜用は最低必要)
- 炭/薪
- ゴミ処理ブースの整った施設で利用(オートキャンプ場等)
- ガス/ホワイトガソリン
- ゴミ処理ブースが無いキャンプ場や雨天時、行動範囲が限られている場合に利用。後片付けが楽なので時短。
- クーラーボックス
- 食材や飲み物を冷やしておくのに必要。飲み物と別々に用意。
- ライター
- チャッカマンの方が安全。
- 手袋
- 皮製は高価なので軍手でもOK。ただし、軍手は火に溶けます。要注意。
- 料理器具
- 包丁・ナイフ・まな板・ボウル・ざる・焼き用串・ピーラーなど。
- 食器類(カトラリー・紙皿・紙コップ)
- 100円ショップで多目に買いましょう。
- ゴミ袋
- 高規格のオートキャンプ場では受け付け時にもらえますが、念のために用意。
- 折りたたみテーブルとイス
- アルミ製の軽量のものがベスト。高価と思っても良いものを。
- 洗剤とスポンジ・たわし類
- キャンプ場によっては環境保護用の指定洗剤を使う事も。
- 保冷剤
- 夏場は特に忘れてはいけません。肉や野菜類の傷み防止と飲み物の保冷。
・便利グッズ
- バーベキューカバー
- かぶせると、火の熱をまんべんなく行き渡らせる事ができます。
- うちわ
- 着火しにくい枝や炭を燃やすのに、風を送る道具として重宝します。
- アルミホイル
- 肉や野菜の蒸し焼きができます。料理の幅が広がります。
- キッチンペーパー
- 食器拭きや余分な油取り、食材を乗せておくのもこれ1ロールでOK。
- ジップロック
- 食材を小分けにしたり焼きすぎた料理の保管をしたり。漬け物も作れます。
- 火消し壺
- 使い残った炭を消火してくれます。
- レジャーシート
- 荷物が汚れません。座ったり横になったりできます。
持っていける道具には限度があります。限られた道具と、知恵を絞る方がアウトドアの楽しみは倍増します。
「火おこし機」と「火消し壺」はオススメです。屋外では、天候や気温により、着火が難しい時があります。「火おこし機」は短時間で着火でき、便利です。炭が燃え尽きるのには時間がかかります。かといって、水で消火すると、水蒸気が飛び散り、危険です。「火消し壺」を利用すると、短時間で、完全に消火でき、燃え残った炭も再利用できます。
美味しい肉の焼き方
大切なのは適量の肉を用意する事です。
肉の適量は大人の男性で250~300g、大人の女性で200~300gです。感覚的には「少し足りない」程度が適量です。
■肉の焼き方・調理法等
・鉄板焼き(タレに最適)・網焼き(塩に最適)
美味しい肉焼きの王道は「鉄板焼き」と「網焼き」です。
「鉄板焼き」は見た目が綺麗に焼けます。炭火の遠赤外線の力で、焦がす事なくマイルドな食感を残せます。下味を付けた肉(タレ等)を焼く時に適しています。
「網焼き」はヘルシーに焼けます。肉から余分な脂が落ちるからです。塩コショウで焼く場合に「鉄板焼き」より美味しく焼けます。
・串焼き
見た目が豪華で、串焼きは子供に大人気です。
- 鉄串に油をうっすらまぶして(これをしないと肉がこびり付きます)
- 四方4cm大にカットした肉を串に刺します。
- 肉・ウインナーと野菜を交互に鉄串に刺します。
- コンロに乗せて回し焼き
鉄串は熱いので、串のまま食べる際は注意して下さい。
・炙り焼き
作り方は
- ブロック肉を、太めの竹串に刺します。
- じっくり遠火で炙り焼き。
外はこんがり、中身は程良い、ミディアムレアにします。 - 薄切りにしてパンにはさむor 1cm程度の厚さでスライス。
・燻製
作り方は
- 空き缶に桜チップを入れる。
- 段ボールに吊した肉や魚を下から2時間程度その煙でいぶす。
- 表面が飴色になって硬くなったら完成。
煙の味が食材に染み込んで、美味です。
まとめ
1.火おこしの方法は主に4つ(着火剤・ガスバーナー・牛乳パック(新聞)・火おこし機)
2.「火おこし機」「火消し壺」は時短できてオススメ
3.肉の適量は男性(250~300g)、女性(200~300g)。
4.「網」と「鉄板」焼きが定番