登山開始時間をより早くする事が大切。当日の出発場所が登山口に近ければ近い程、すぐに登山を開始する事ができ、行動時間に余裕を持たす事が可能となります。しかも、ホテルや山荘に泊まるのに比べて節約できる。
1.なぜ前泊キャンプ登山か?
1-1.早寝早立
登山中に日が暮れて、暗い道を歩く事態は避けたいものです。疲れている上に、暗くなり視界が効かなくなると、滑落などのリスクも高まります。ましてや、下山時は疲労が疲労が溜まっており、そこに暗くなると心の不安も増し、一層、事故や、誤った判断の可能性を高めます。そこで、理想的なスケジュールを立てるのに大切な事は、何よりも目的地になるべく早く着くことです。その為には、出発を早める事が必要です。そして、登山口の近くに宿泊すれば朝早くに出発する事が可能となります。登山口周辺の宿泊施設としては、山荘や民宿・ペンションが候補となります。しかし、設備や食事内容の割には料金が高くなります。キャンプ場でのテント泊にする事で、キャンプの楽しみを味わうと同時に節約も可能となります。。中には無料のキャンプ場もあり、これらを活用する事で、登山の活動可能時間に余裕を持たすと同時に、キャンプライフを楽しめるのです。
1-2.節約
一般的に人気のリゾート地にある私営のキャンプ場は、駐車料・テント持込料・施設利用料(人数分)などで、合計すると以外と高額になることもあります。
しかし、公営だと合計しても400円~1000円だったり、管理者が常駐していないようなキャンプ場は無料だったりする事もあります。
場所によっては、テントサイトが斜面にあったりする場合は、快適性が下がります。地面が斜めの場所にテントを張ると、とても寝にくいです。
費用と快適性は反比例する事が多いですが、場所によっては良い場合もあるので、色々探してみると良いでしょうか。
車中泊
車が広い・涼しいの条件限定ですが、車中泊という手も
2.全体計画
2-1.いつ行くか
標高が100m上がるごとに、気温は0.6度下がります。18度~25度くらいの快適目の温度にキャンプ場がなるには、良い組み合わせの標高と季節を選択する必要があります。また、行く1週間前には登山天気アプリ等で天気もチェックしておきましょう。
2-2.どの山に登るか
自分の登山技術や体力に合った山の中から、前泊キャンプ登山に合ったロケーションの山を選びましょう。自宅からの距離も考慮します。車での1日の最長走行距離の目安はJAFによると高速道で300km、一般道で150kmです。車での移動の場合、あまりに遠いと、移動だけで疲れてしまい、キャンプや登山どころではありません。どうしても遠い場合は、日程を伸ばすか、レンタカーを利用するなどして負担を下げるようにしましょう。
2-3.どのキャンプ場にするか
理想のキャンプ場は登山口・温泉の近くです。早立を実現には、宿泊場所が登山口に近ければ近い程、良いです。また、温泉が近くにあれば、汗を流して、快適に眠る事ができます。キャンプの際に避けたいとのは暑さと蚊です。蚊は25度から30度で活発に活動します。しかし、15度以下では動かなくなります。暑い時は標高が高く、涼しい時は標高が低いキャンプ場を選びましょう。また、テント泊ではテント場の地面も快適性に大きく影響します。理想はウッドデッキです。
ウッドデッキ用のペグ
2-4.誰と行くか
登山にあたっては誰と登るかがとても重要です。同行者の技術、経験、体力が登る山に合っている事が大切です。メンバーが山中で歩けなくなると下山させるのは、極めて困難となります。ヘリやレスキューなどの各種機関の助けが必要となりますので、注意しましょう。
2-5.タイムスケジュール
山の候補について、webサイト・ガイドブック・地図等で登山適期、標高、距離、歩行時間、難易度、登山道の状況などの情報を確認し、行く時期に、自分と同行者が登れる山なのかを確認しましょう。それから、キャンプ場を決めてスケジュールをスケジュールを立てます。
2カ月前に、自分のスケジュールや同行者のスケジュールを押さえます。(1カ月毎に勤務シフトを作成しているメンバーにスケジュールに組み入れもらう為)10日前から行く予定の山の天気をチェックし始めます。天気は10日前から予報が出ますので、山の天気アプリ(登山天気)での山頂、登山口のピンポイント予報は1週前からです。前々日に腐らない食材の準備をして、前日に腐りやすい食材の準備(場合によっては下調理)と荷造りをします。
温泉につかってBBQもする場合の当日のタイムスケジュールは、キャンプ場のチェックイン可能時間、日帰り温泉の利用可能時間と日没時間によります。上記はキャンプ場のチェックイン可能時間が15時の場合の例です。重要な点は、日没前までに食事を始める事です。真っ暗闇で視界が効かない中で作業をするのは大変だからです。テントを張るのは意外と時間がかかるので、初めての場合は1時間くらい見た方が良いです。
2-6.準備
参加者の予定をおさえられたら、キャンプ場の予約を入れましょう。また、資材や資料で必要なものは発注したり、ダウンロード・印刷しましょう。また、車のナビへ目的地の駐車場の地点情報を登録しておきましょう。「登山情報サイト あの山.com」に掲載予定のmapcodeやnaviconを活用すると簡単に登録できます。また、山中にトイレが無い場合は、携帯トイレ等も用意しておきます。夏場はクーラーボックスの準備と保冷剤をあらかじめ冷凍しておいて下さい。撤収の際に便利ですので、新聞紙も用意しておきましょう。
Mapcodeについて:
3.登山前日
3-1.食材等の準備
キャンプ場へ行く途中、スーパーやコンビニで肉などの必要な食材を買います。翌日の手間を考えると、紙コップや紙皿を活用しても良いかもしれません。
3-2.テントの設営
慣れていないと、テントの設営には、以外と時間がかかります。1時間は想定しておきましょう。
3-3.翌日の撤収を想定した片付
BBQ終了後、最低限の装備(寝る為のテント等と次の日の朝食用の道具)以外は、時間があるようであればしまいましょう。翌日の撤収の手間を少しでも省く為です。
3-4.朝食の準備(簡単に)
翌日の朝食は、早く食べ終えて出発できるよう、カップ麺・フリーズドライの食材や、ガスストーブを活用しましょう。
最近は、湯を短時間で沸かすのに特化したジェットホイル等もあります。
3-5.撤収準備
ゴミは持ち帰った後に捨てやすいよう分別して袋にまとめます。皿や網などを洗う時間が無い場合は新聞等で拭いておいて、帰ってから洗うという手も。
3-6.温泉
設営や食事・撤収準備を終えてから入りたいですが、日帰り湯の時間が限られている事が多いので、時間を確認してからスケジュールを組みましょう。
4.当日登山前
4-1.朝食は簡単に
カップ緬やパンなど準備や片付けが簡単なものですませましょう。
4-2.撤収開始
テントも畳んでおくと帰りが楽ですが、テント場の料金が安い場合は、2日分とっておいて、テントを張りっぱなしにして登山へ行き、下山後に撤収という手もあります。
4-3.登山道入口に向けて出発
装備を持ったら、山頂向けて出発。登山届の提出は忘れずに。
5.当日登山後
5-1.登山後の温泉、冷水に浸かってから
登山後は温泉に浸かって、疲れをとりたいものですが、筋肉疲労は温めるのではなく、冷やす事が必用です。水風呂がある場合は水風呂につかってから温泉につかると良いでしょう。
5-2.道具のメンテ
靴の泥は下山口に水場がある場合はそこで、無い場合は家で洗い落して、乾かしましょう。
5-3.SNS、ブログのメンテ
時間がたつと、忘れてしまうので、撮りためた、写真や、映像は早めに整理・保存して活用しましょう。
6.まとめ
・蚊と暑さが天敵。山とキャンプ場の選定が重要。
・スケジュールのコツ。
・当日の朝食は手間がかからないものに。
・登ってからテント撤収する事にすれば、早立ちできる。
・前泊キャンプ登山に最適な山とキャンプ場。